新型コロナウイルス感染下にある教会での集まりについてのガイドライン

2020年05月27日 by eriko.yoshizumi

新型コロナウイルス感染下にある教会での集まりについてのガイドライン

教会は、神の国の建設のために司祭・修道者・信徒がともに歩んでいく神の民の集ま りです。新型コロナウイルス感染症の拡大に一定の歯止めがかかりつつありますが、ワ クチンの普及などによる終息までにはまだまだ時間がかかると思われます。したがって、 教会に皆が集う信仰生活が通常の形にもどるのもまだ先のことでしょう。それまでの間、 段階的に自粛措置が解除されてくる中で、日本社会全体で取り組む新しい生活様式に合 わせながら、教会も歩んでまいりましょう。そのための具体的な指針をいくつかお知ら せしたいと思います。

緊急事態宣言の解除にともなって関係自治体による指針が発表される場合は、基本的 にそれに従ってください。 小教区・修道院・施設によって、地域の事情、集まる人数の規模や構成などが大きく 異なりますので、それぞれの責任者が事情に合わせて最終判断をしてください。以下に 示すのは、あくまで一般的な基準です。

1. 小教区の事情で、引き続き公開ミサができない教会の信者は、主日のミサにあずか る義務は免除されます。また、高齢者、病人、基礎疾患のある信者や、これらの人 の介護や治療にあたる信者も同様です。 2. 本来信者は、ミサにあずかるためにどの教会へ行くかの自由をもっていますが、小 教区の責任でミサに来る人数を調整したり、ミサの数を増やす、または減らしたり という今の状況においては、通常行っている以外の教会に行くことはさけるように 信者に伝えてください。ミサに行くことを自粛せざるを得ない苦しみを、祈りとし てささげてください。 3. このようなことから、主日のミサを次のようにする可能性があるでしょう。 ① ミサが複数回ある場合、小教区の地区ごとにどのミサに来るかを指定する。 ② 小教区の地区ごとや名字によるグループ分けなどによって、月のどれかの日曜 日だけに来てもらうようにし、全員が少なくとも月に一回はミサにあずかれる ようにする。 ③ ミサの時間を公表せずに一般には非公開とした上で、地区など限定したグルー プの人たちだけにミサの時刻を知らせる。 ④ 教会によっては、季節や天候上可能な場合、屋外でミサをする可能性もあるで しょう。 ⑤ また、主日のミサとは意味合いが異なりますが、平日に来られる人には、主日 をさけて平日に来てもらうことも考えられます。 4. 小教区の教会堂は、ミサやその他の秘跡や葬儀、ロザリオなどの祈りの集いなどの 公の礼拝が行われる際に開放されます。他の時間帯に開放するかどうかは、それぞ れの場所の責任者が判断してください。 5. 以下、ミサに集まる場合を想定しての基準です
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① 一人ひとりの間の距離を十分にとるように配慮してください。それにより、入 ることができる人数が計算できますから、その人数内におさまるような方法(た とえば小教区内の地区ごとにミサの時間や日を限定する)で行うようにしてく ださい。ただし、幼児や子供をふくむ家族単位で集まって参加することはかま わないでしょう。 ② 会衆はマスクを着用します。 ③ 基本的に、自分の持ち物以外には手を触れずに参加し、帰ることができるよう にします。そのためには、聖水盤を使用しない、出入り口の扉を開放しておく、 教会備品の聖歌集や祈りの本は使用しない、主日の「聖書と典礼」は各自がと らずに係の人から受け取るか席にあらかじめ置いておき式後持ち帰る、などの 配慮が必要です。 ④ 入り口付近や、手や指が触れがちなところ(エレベーターや手すりなど)の近 くにアルコールなどの消毒液を置いてください。集まりのあとは、換気し、ベ ンチなどを消毒してください。 ⑤ 司式者や奉仕者は、入念に手を洗うか、アルコールで消毒してから入堂します。 奉仕者はマスクを着用します。互いの距離に配慮します。 ⑥ 会衆が聖歌を歌うことは避けてください。会衆の応唱についても、大きな声で 答えることは避け、司会者がマイクを通して代表で答えるようにします。拝領 の歌などは、代表の一人が歌うことができます。 ⑦ 朗読台と会衆席の間に十分な距離がない場合は、司祭を含む朗読者はマスクを 着用します。 ⑧ 堂内献金はミサ中に集めず、各自が入堂(無理なら退堂)の際に献金箱に入れ るようにします。 ⑨ 共同祈願が終わって感謝の典礼のために祭壇に近づく前に、司式者はマスクを つけます。 ⑩ パンとぶどう酒の奉納(行列)は行わず、祭壇上に直接準備します。 ⑪ 平和の挨拶では、握手など直接の接触は避けます。 ⑫ 司式者自身の聖体拝領が終わると、聖体授与の前に司式者(と臨時の聖体奉仕 者)は手を洗うかアルコール消毒をします。聖体授与中はマスクをします。 ⑬ 共同司式の場合、司式者による御血の拝領はホスチアをぶどう酒に浸す方法で 行います。 ⑭ 司式司祭が高齢な場合は、なるべく臨時の聖体奉仕者が信者への聖体授与をす るようにしてください。 ⑮ 聖体を拝領する信者は、なるべく手で聖体を受け、拝領する際だけマスクをは ずすようにしてください。また、拝領に並ぶ際には、「1列で2メートルの距離 をあける」や「司祭が信者の席まで行く」などの工夫をします。 ⑯ 聖体拝領の代わりに祝福を与える場合は、相手に触れずに頭上に按手するにと どめます。 ⑰ ミサの後、出入り口が密にならないよう間隔を開けて退堂します。信徒会館な
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どに集まって話をしたり、飲食をともにしたりすることは避けてください。 ⑱ 教会報などの配布物は、「聖書と典礼」同様、各自がとるのではなく、係の人が 各自に手渡したり、座席にあらかじめ置いておいたりしてください。 6. 以下は、他の秘跡についてです。 ① 洗礼、初聖体、堅信、結婚の秘跡は、濃厚接触の機会になりやすいことを考慮 し、可能な限り延期するようにしてください。どうしても実施する場合には、 以下のような特別な配慮をするようにしてください。 ② 洗礼の場合、短い形式を用い、洗礼者との直接の接触はなるべく避けます。塗 油は、受洗者ごとに別々の脱脂綿や綿棒を用いて行い、使用後にそれを焼却し ます。 ③ ゆるしの秘跡では、双方がマスクを使用します。また、秘跡の秘匿性を確保し つつ、社会的な距離を保ち、広く風通しの良い場所で秘跡を行うようにします。 ④ 堅信の場合は、洗礼の場合と同様に、塗油にあたって受堅者ごとに別々の脱脂 綿や綿棒(使用後焼却)を使用します。平和のあいさつは、受堅者に触れないよ うにします。 ⑤ 結婚の場合、指輪の授与などの際、司式者は消毒した手で扱うようにします。 結婚証明書への署名や書類を渡すときも、細心の注意を払う必要があります。 ⑥ 病者の塗油のためには、短い形式を使用します。塗油にあたって受堅者ごとに 別々の脱脂綿や綿棒(使用後焼却)を使用します。高齢の司祭はなるべくこの 秘跡を授与することを避けてください。 7. 新型コロナウイルス感染者に対して、秘跡など司牧的配慮を行う際には、医療機関 や保健所による指示を遵守しなければなりません。 8. 新型コロナウイルス感染者ではない病人や介護施設入所者、独居高齢者、死期を迎 えた人への司牧的配慮は、互いの感染の危険に注意しながら行うようにしてくださ い。 9. 通夜や葬儀については、基本的に主日のミサと同じ基準に従ってください。その上 で、遺族にとってかけがえのない時間であることを考え、可能な限りの配慮をして ください。 10. 教会や施設における様々な集まりについて(含AA、GAなど)は、上記の基準を参 考に責任者が判断してください。

誰もが感染者となる可能性、あるいはすでに感染者である可能性があることを忘れず に行動しましょう。同時に、どのような状況にあっても信仰と希望を失わず、いっそう 配慮を必要としている弱い立場の人々に心を向けて過ごすようにいたしましょう。

2020 年 5 月 21 日 大阪大司教区 大司教 前田 万葉

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