結婚について

カトリック教会における結婚
カップルお二人が成長すると、自然と結婚へと進んでいきます。それは一見人同士の努力によるものと考えますが、聖書には結婚は神が制定されたものだと記しています。

『主なる神はいわれた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形造り、人のところへもって来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。 主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人は眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造りあげれらた。主なる神が女を人のところへ連れてこられると、人はいった。「ついに、これこそ私の骨の骨 肉の肉。これこそ、女(イシャー)と呼ぼう。まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。」(創世紀2.18~25)』

人間は愛に向けて創造されています。愛には必ず相手が必要です。それは普通の場合は異性でしょうが、人によっては人類愛であったり、使命感のようなものであったりします。

結婚とは、二人の愛と信頼によって始まり、神の計らいのもとに成長し、完成するものであり、結婚そのものが宗教的、信仰的行為であり、一生涯のものであり、お互いを大切にし、相手の人格(自由意志)を尊重し、生まれてくる子どもの教育、家庭の責任を負う、ものです。

結婚生活は大急ぎで駆け込むものではありません。お互いに相手を理解しているかどうかを、十分、時間をかけて検討してみてください。相手の性格を誤解することなく、可能なかぎり相手の本当の姿を見つけるよう努めてみてください。自分のありのままの性格を併せ考えて、一生ともに家庭を築いていくことができるかどうか、一人で静かに考え、親にも信頼できる人にも見てもらうくらいの、心のゆとりと時間がほしいものです。

粟本 昭夫(あわもと てるお)著、『結婚する二人へ』より  FSP 1993

挙式に至るまでの準備
(カトリック信者の場合のみ)カトリックの信者で、まだ堅信の秘跡を受けていないかたは、早めに堅信を受けてください。また、挙式の前には「ゆるしの秘跡」を受けることをお勧めします。

書 類:婚姻に必要な書類は、挙式をする教会が整えることになっておりますので、そこの教会の司祭と相談してください。まず、最初に必要なものは挙式予定の教会に挙式申し込みをすることから始まります。事前に連絡を入れ、面談を申し込んでください。(信者の結婚式で、司式司祭が自分の所属する教会の主任司祭以外の場合は、主任司祭の委任状が必要です)

婚約式:必ずしも必要なものではありませんが、二人が希望するなら、司祭に依頼すればよいでしょう。

結婚講座:教会によって、また司祭によっても違いますが、必ず受けなければなりません。結婚生活の基礎作りですから、十分に時間をかけて二人で研究会のつもりで出席されることを望みます。大阪梅田教会では結婚講座も行なっています。
時間が合わない場合・お二人が遠方の場合は通信講座などもありますので、ご相談下さい。

結婚式次第
挙式当日の式次第は、カトリック教会でも、教会によって、本人たちの希望によって、多少の違いはあります。一般的に使用されている『カトリック儀式書・結婚式』(カトリック教会公認のもの)に従って少し説明しておきましょう。

式場:式場は、カトリック教会の聖堂でおこなわれます。特別な場合はは司祭とご相談下さい。
席 :入口から祭壇に向かって右側座席が新郎関係者、左側座席が新婦関係者席で、いずれも前列から、両親、家族、親戚、職場、友人の順になります。

開祭の儀
1 入堂
入堂については、その方法、順序などいろいろなやり方があり、一定していません。司祭とお二人でご相談下さい。
参列者はあらかじめ入堂し、起立して迎える。
例-1)
司祭が聖堂入口までいき、新郎新婦を先導して祭壇まで進む。
例-2)
まず新郎が先に祭壇前の定位置につき、後から入堂してくる新婦を途中まで迎えにいき、そこから並んで祭壇に向かって進み、一礼して定位置につく。
例-3)
最初から新郎新婦が並んで入堂し、祭壇前の定位置につく。
例-4)
まず証人(男女)が二人並んで入堂し、祭壇前の定位置に向かい合って立つ。新郎が両親に両側から付き添われて入堂し、祭壇前の定位置につく。続いてマーチに合わせて新婦が両親に両側から付き添われて入堂し、新郎側に向かい合って位置につく。
2 司祭のあいさつ
ここで司祭は開祭を宣言し、様式どおりに二人の結婚を祝福し、司祭のあいさつをします。
3 聖歌(「司祭のあいさつ」の前でも、次の「初めの祈り」の後でもかまわない)
4 初めの祈り
司祭は様式どおりの祈り文を唱えます。
5 聖書朗読
朗読聖書は旧訳聖書から一箇所、新約聖書から一箇所、間に詩編を一つ選びます。朗読は二人がそれぞれしたらいいと思いますが、両親、兄弟姉妹、証人、友人などが朗読してもかまいません。
6 福音朗読
福音は司祭が朗読する。
7 司祭の話
誓約の儀
8 導入のことば
司祭が定式どおりの言葉を言う。
9 意志の表明
二人は司祭の前で向かい合って握手します。
司祭は、ここで二人に対し、神のみ前で、公に、結婚への忠誠、子どもの教育についてその決意を尋ねます。二人は「はい」とはっきり返事をしてください。
次に互いに相手を夫とするか、妻とするか名指しで尋ねます。二人はそれぞれ「はい、いたします」とはっきり答えます。この返事によって結婚が成立するのです。
10 同意の表明(誓いの言葉)
妻とします、夫としますとの意志の確認を受けて、二人の決意が「誓いの言葉」となって表明されます。これも定文がありますから、それを二人が声をあげて共唱します。
11 同意の確認
司祭は二人の意志の確認、同意の表明の確認をした後、握手している二人の手にストラと手を添えて、定式書にある祝福を求める祈りを唱えます。
12 ベールをあげる
祝福の祈りが終わると、二人は手を離し、夫となった新郎は、妻となった新婦のベールを顔面から持ち上げ、後ろへ垂らします。その後すぐ新郎は新婦の頬へ軽く接吻するのもいいでしょう。
13 指輪の祝福と交換(贈呈)
司祭は二人を祝福し、続いて指輪に聖水をかけます。新郎は司祭から新婦の指輪を取り、「この指輪は私たちの愛と忠実のしるしです」と唱えながら新婦の左手の薬指にはめます。続いて新婦も同様にして、新郎の左手の薬指に指輪をはめます。
14 署名
結婚証書への署名はまず本人二人が行ない、次に男女証人、司祭の順でします。この間オルガンの演奏があればいいでしょう。
15 共同祈願
共同祈願は司祭、二人、両親、家族、友人などだれでもできます。希望するかたは前もって準備しておくといいでしょう。
16 司祭の祝福
司祭は両手または片手で二人の上に按手し、定式どおりの祈りを唱えて二人を祝福します。
17 聖歌
最後に締めくくりの聖歌を皆で歌います。(歌詞や楽譜が参列者に配られていると皆で歌えます。)
18 閉祭の言葉
司祭が十字架を切って二人と参列者一同を祝福した後、結婚式終了を宣言します。
19 退堂
新郎新婦、男女証人は横一列に並び、祭壇に深く一礼し、まず二人は出口方向に向きなおり、新郎は出口に向かって右側、新婦は左側に二人並んで腕を組みます。行進曲に合わせて拍手のうちに新郎新婦が歩き始めたら、男女証人、新郎の両親、新婦の両親がそれぞれ二人ずつ並んで後に続きます。聖堂入口まで出ると、新郎新婦を中心にして両側に証人、両親の順で8人並び、退堂される参列者のあいさつを受けます。
受洗者の結婚の場合は秘跡になりますから、なるべく聖堂で、ミサのなかでの結婚式をしてください。
粟本 昭夫(あわもと てるお)著『結婚する二人へ』より  FSP 1993

カトリック教会で結婚式を挙げるにはいくつかの条件があります。
初婚であること(配偶者に死別している場合は別)
数回の結婚講座を受講する事
言うまでもなく独身である事
手続きについて
カトリック信者の場合は希望挙式教会が別の教会であっても、まず所属教会の主任司祭に申し出て所定の手続きをしてください。
カトリック信者でない方は希望挙式教会の司祭に申し出てください。個人的な関わりから他の司祭に挙式を依頼したい場合でも、挙式希望教会の司祭の許可が必要です。

注:
1)よくホテル等での披露宴の予約が確定して、当日まであまり日にちがない段階で挙式を依頼される方があります。結婚講座の受講、その他の準備のために少なくとも半年くらい前に申し込みをなさってくださらなければ多くの場合断られます。

2)上記の手続きを踏んでも断られる事があります。会場が当日ふさがってる場合はしかたありませんが、主任司祭の個人的都合でできない場合は他の方法があります。
多くの場合、結婚式が多い教会は街の中心部にある大きな教会です。当然、司祭も忙しく結婚講座を担当できない事や当日都合がつかない事もあるわけです。

費用について
大阪梅田教会の必要経費は
挙式教会への献金(150,000円くらい)お花代は除く。
オルガニストへの謝礼(依頼した場合に10,000円くらい)
等です。金額は教会によって異なりますので、他教会で行ないたい場合は直接挙式予定教会にお尋ね下さい。
教会の多くは純粋に式のみを行い、結婚式場のように衣装やブーケ、写真撮影等のサービスは行っておりませんのでそれらにかかる費用は別途考慮願います。
それではよい準備を…

プログラムと日程
面談の上で希望日を指定し、申し込みを行なってください。
参加対象者
カトリック教会で結婚を希望しているお二人
申し込み方法
カトリック信者の場合 ⇒ 大阪梅田教会結婚講座申込書をお持ちになり、所属教会の主任司祭または挙式司祭を通じてお申し込み下さい。
信者ではない方 ⇒ 挙式司祭を通じてお申し込み下さい
費用
お二人で10,000円(資料代を含む)
…必ずお二人で受講下さい。支払い方法は初回の講座受講日にお持ち下さい。